カタール航空が2026年9月10日、公式Newsroomで2026-2027年冬ダイヤの発表を行い、就航都市を世界170都市超に拡大することを明らかにしました。プーケットやモルディブなどアジア太平洋方面の増便に加え、アフリカ・ヨーロッパ・北米・中東でも路線拡大が予定されています。
この記事では、単に発表内容を並べるのではなく、「日本人旅行者にとって何が変わるのか」という視点を中心に整理します。特に、羽田〜ドーハ線が現在も毎日運航を続けているなかで、ドーハ経由の旅先の選択肢がどう広がっているのかを見ていきます。
結論・要点
- カタール航空は2026-2027年冬ダイヤで、世界170都市超へネットワークを拡大(2026年9月10日発表)
- 2026年12月には、ネットワーク全体で週間約1,800便に達する見込み
- プーケット・モルディブ・ホーチミンなどアジア太平洋方面で増便・路線再開が相次ぐ
- 羽田〜ドーハ線は2026年7月16日に運航再開し、2026年9月13日時点でも毎日運航を継続中
- 羽田線が毎日運航になったことで、ドーハ経由で各地へ向かう際の出発日の選択肢は広がっているが、乗継の利便性や接続時間が必ず改善するとは限らない
- 150機以上のワイドボディ機で、最大1日340便がStarlink対応の機内Wi-Fiを提供
カタール航空が2026-27年冬ダイヤを拡大
カタール航空公式Newsroomの発表によれば、2026-2027年冬ダイヤでは就航都市数が170都市を超える見込みです。これは、ハブ空港であるハマド国際空港(ドーハ)を中心に、アフリカ・アジア太平洋・ヨーロッパ・南北アメリカ・中東の各地域で増便や路線再開が積み重なった結果です。
発表文では「この冬ダイヤで、アフリカ・アジア太平洋・ヨーロッパ・南北アメリカ・中東を合わせて週186便以上を運航する」という表現も使われていますが、これはネットワーク全体の週間便数を指すものではなく、今回の発表で言及されている増便・路線再開分を中心とした便数を指すと考えられます。ネットワーク全体としては、2026年12月時点で週間約1,800便に達する見込みであることが、同じ発表内で明記されています。数字の意味を混同しないよう、本記事でも両者を分けて記載します。
アジア太平洋方面で増便される主な都市
アジア太平洋方面では、複数の都市で増便や路線再開が予定されています。公式発表で確認できた内容を表に整理しました。
| 都市 | 変更前 | 変更後 | 開始日 |
|---|---|---|---|
| プーケット(HKT) | 週14便 | 週21便 | 2026年10月25日 |
| モルディブ・マレ(MLE) | 週12便 | 週21便 | 2026年10月25日 |
| ホーチミン(SGN) | 週7便 | 週11便 | 2026年11月7日 |
| クアラルンプール(KUL) | 非公表 | 週18便 | 2026年10月25日 |
| メルボルン(MEL) | 週7便 | 週14便 | 2026年12月9日 |
| キャンベラ(CBR) | 運休中 | 毎日運航(週7便、メルボルン経由) | 2026年12月9日 |
補足しておきたい点がいくつかあります。
- ホーチミン線では、ドーハ〜ホーチミン間の直行便(週4便)が再開し、既存のドーハ〜ホーチミン〜プノンペン便と合わせて運航されます。ベトナム方面へのアクセス全体としての選択肢が広がる形です。
- クアラルンプール線は、公式発表に「変更前」の便数が明記されていなかったため、この記事でも「非公表」としています。あわせて、oneworld提携のマレーシア航空がクアラルンプール〜ドーハ間で週14便を運航しており、両社便を合わせるとさらに選択肢が増えます。
- キャンベラは新規就航ではなく、メルボルン経由での毎日運航再開です。オーストラリアの首都に、ドーハハブを介したアクセスが戻ってくる形になります。
アジア太平洋以外でも路線拡大
アジア太平洋以外の地域でも、増便や路線再開が発表されています。
アフリカ
- ザンジバル(ZNZ):2026年10月25日から毎日運航(週7便)で再開
- セーシェル(SEZ):2027年3月1日から週4便→週7便
- ヨハネスブルグ(JNB):2026年12月2日から週14便→週18便
ヨーロッパ
- ロンドン・ヒースロー(LHR):2026年10月25日から週49便→週56便(輸送力+11%)。コードシェア提携先のブリティッシュ・エアウェイズによる毎日運航便もあわせて利用可能
- フランクフルト(FRA):2026年12月7日から週18便→週21便(輸送力+7%)
北米
- モントリオール(YUL):2026年10月25日から週5便→週7便(座席供給量+40%)
中東(サウジアラビア)
サウジアラビアでは、4都市への路線再開が発表されました。
- カシーム(ELQ):2026年10月25日再開、週2便
- ターイフ(TIF):2026年10月31日再開、週2便
- ヤンブー(YNB):2027年1月2日再開、週2便
- タブーク(TUU):2027年1月3日再開、週2便
これにより、カタール航空のサウジアラビア国内就航都市数は12都市に、週間便数は155便超(夏ダイヤ比で10%以上の増加)になる見込みです。
羽田からドーハ経由の旅行はどう変わる?
日本人旅行者にとって気になるのは、やはり「羽田からドーハ経由でどこへ行きやすくなるか」という点でしょう。
まず前提として、カタール航空の羽田〜ドーハ線は2026年7月16日に運航を再開し、羽田〜ドーハ直行便が運航再開した際の記事でお伝えした通り、その後毎日運航へと増便されています。2026年9月13日時点でカタール航空公式サイトを確認したところ、羽田〜ドーハ線は現在も毎日運航が続いています。
羽田線が毎日運航になったこと自体は、ドーハ経由で旅行する際の「出発日の選択肢」が広がっていることを意味します。特定の曜日にしか羽田を出発できなかった状態と比べれば、旅程を組みやすくなっている面はあるでしょう。
ただし、ここは慎重に書いておきたい点です。羽田線が毎日運航になったからといって、ドーハでの乗継が自動的に便利になる、あるいは接続時間が短くなるとは限りません。乗継の実際の待ち時間や接続の良し悪しは、行き先の便のスケジュールによって個別に異なります。今回の冬ダイヤ拡大で紹介したプーケット・モルディブ・ザンジバル・セーシェルなどは、いずれも便数が増えることで、羽田からドーハ経由で向かう際に選べる曜日や便の幅が広がる可能性がある目的地と言えますが、実際に利用する際は、時期ごとの時刻表でご自身の乗継時間を確認することをおすすめします。
とはいえ、羽田からドーハへの直行便が毎日あり、そのドーハから170都市超へのネットワークが広がっているという組み合わせ自体は、日本から中東・アフリカ・アジア太平洋の一部地域へアクセスする際の選択肢を着実に増やしています。「乗り継ぎしやすくなる」という断定ではなく、「利用しやすくなる可能性がある」という程度に捉えておくのが実情に近いでしょう。
Starlink対応便も拡大
今回の発表では、機内Wi-Fiサービス「Starlink」の展開状況も紹介されています。カタール航空によれば、150機以上のワイドボディ機にStarlinkが搭載されており、最大で1日340便がStarlink対応便として運航されているとのことです。六大陸にまたがる路線でStarlink対応が進んでおり、羽田〜ドーハ線を含む一部路線でも利用できます。
Starlinkの詳しい仕組みや対象機材、無料で使える条件については、カタール航空Starlink Wi-Fi完全ガイドで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
注意点
- 本記事の内容は、2026年9月10日付のカタール航空公式Newsroomの発表、および2026年9月13日時点のカタール航空公式サイトの記載にもとづいています
- 運航開始日・便数などのスケジュールは、今後変更される可能性があります。実際に予約・渡航する際は、必ずカタール航空公式サイトで最新の運航スケジュールをご確認ください
- 乗継時間や接続の可否は、ご利用になる便・時期によって異なります。ドーハ乗継を利用する旅程を組む際は、公式サイトの時刻表で個別にご確認ください
まとめ
- カタール航空は2026-2027年冬ダイヤで、世界170都市超へネットワークを拡大
- プーケット・モルディブ・ホーチミンなどアジア太平洋方面で増便・路線再開が相次ぐ
- 羽田〜ドーハ線は現在も毎日運航中で、ドーハ経由で旅行する際の選択肢は広がっている
- ただし「乗継が便利になる」と断定はできず、実際の接続は時刻表での確認が必要
- 150機以上のワイドボディ機で、最大1日340便がStarlink対応
羽田からドーハへ、そしてドーハから170都市超の世界へ。カタール航空のネットワーク拡大は、日本から中東・アフリカ・アジア太平洋方面へ向かう際の選択肢を少しずつ広げています。今後の時刻表の詳細が公開され次第、続報でお伝えします。



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