カタール旅行で使える公式アプリ・AIサービスまとめ【2026年版】

入国・安全

カタール旅行の準備で「公式のアプリやAIサービスは何を入れておけばいい?」と迷う方に向けて、Visit Qatar(カタール観光局)、ハマド国際空港(HIA)などが提供する公式デジタルサービスを整理しました。

この記事は、Doha Now Japanの旅行実用記事をつなぐ「ハブ記事」として使えるよう、現在利用できるサービスと今後の予定を分けて書いています。名前だけが紹介されていて詳細が確認できないサービスは、確認できた範囲だけを載せ、不明な項目は「未確認」としています。情報の取得日は2026年9月30日です。

まず知っておきたいこと(結論)

  • 日本語に対応した公式アプリ・サイトは、今回確認できた範囲ではありません。Visit Qatarのサイトの言語選択肢(アラビア語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・トルコ語・中国語・ロシア語)に日本語はなく、Visit Qatarアプリは8言語(英語・アラビア語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・簡体字中国語・スペイン語・トルコ語)です。HIA QatarアプリとHayyaアプリは英語・アラビア語です
  • AI Trip Conciergeは「50以上の言語でチャットできる」と案内されていますが、日本語が含まれるかは公式の情報では確認できていません
  • 日本人旅行者は、通常Hayyaでの事前申請をしなくても入国できるとされています(Visit Qatarの判定ツールをもとにした当サイトの入国条件記事による。2026年9月25日時点。観光ビザの事前申請を選ぶこともできます)
  • 旅行者にとって実用性が高いのは、空港では「HIA Qatar」アプリとFast Pass、街歩きではVisit Qatarアプリとイベントカレンダー、という組み合わせだと考えます(編集部の見解)
  • 「統合チケットプラットフォーム」は2026年内に開始予定で、現時点では利用できません

サービス一覧(早見表)

サービス 主な用途 形態 日本語対応 料金
Visit Qatar(アプリ/サイト) 観光情報・旅程づくり・イベント アプリ+Web なし(確認できた範囲) アプリは無料
AI Trip Concierge AIによる旅程提案 Visit Qatarのサイト・アプリ内 未確認 未確認
Qatar Lens 写真から名所を調べる 詳細は未確認 未確認 未確認
Hayya 電子ビザ申請など アプリ+Web なし(英語・アラビア語) アプリは無料
HIA Qatar 空港内ナビ・フライト情報 アプリ なし(英語・アラビア語) 無料
Fast Pass 顔認証での空港手続き 空港サービス 未確認(公式ページは英語・アラビア語) 未確認(詳細は別記事)
Metrash 内務省の行政サービス アプリ なし(6言語に日本語なし) 無料

※「なし」は、今回確認した公式ページ・アプリストアの言語表示に日本語が含まれていなかったことを指します。「未確認」は日本語に対応しているかどうかが確認できていない状態で、対応していることを意味しません。アプリは頻繁に更新されるため、最新の対応言語はダウンロード前にストアの表示でご確認ください。

Visit Qatar(公式観光サイト・アプリ)

何ができる?

カタール観光局(Qatar Tourism)が運営する公式の観光情報サービスです。App Storeの説明によると、アプリでは観光スポットの360度ビュー、好みに合わせたアクティビティの探索、経路案内、お気に入りの保存、訪問計画づくりができます。サイトには、今後のイベントやフェスティバルを一覧できる「Qatar Calendar(カタール・カレンダー)」があり、カレンダーのダウンロードも案内されています。

対応状況

  • 形態:Webサイトとモバイルアプリ。アプリはApp Store、Google Play、Huawei AppGalleryの3つのストアへのリンクが公式サイトに掲載されています
  • iPhone:iOS 15.1以降(App Store表示)
  • Android:Google Playで配信。対応OSバージョンは未確認です
  • 日本語:アプリは英語・アラビア語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・簡体字中国語・スペイン語・トルコ語の8言語。日本語は含まれていません
  • 料金:アプリは無料(App Store表示)
  • アカウント:公式サイトでは「ログイン/新規登録」が用意されていますが任意で、閲覧には必須ではない様子です。アプリでの必須条件は未確認です

どんな場面で便利?

旅行前は「何ができるか」の情報収集とイベント日程の確認、旅行中は現地のイベント・スポットの検索に使えます。日本語では得にくい公式のイベント日程を確認できるのが強みです。ドーハのイベントは「ドーハの冬のイベント2026-2027まとめ」でも紹介しています。

Visit Qatarウィジェット

The Peninsula Qatarなどの報道によると、Qatar Calendarの最新情報をスマホ画面に表示する「Visit Qatarウィジェット」が、iPhone・Android向けに最近公開されたとされています。Qatar Calendarには年間500件以上のイベントが掲載されているとのことです(統合チケットの報道では2026/27年版は560件超とされており、報道により数字が異なります)。ウィジェット単体の入手方法・詳細は確認できていません。

AI Trip Concierge(AIによる旅程づくり)

Visit Qatarが提供する生成AIのチャットサービスです。現地報道(The Peninsula Qatar、Communicate)では、次のように紹介されています。

  • テキスト、音声、インタラクティブな地図、旅程作成、バーチャルヒューマン(AIの案内人)を1つのサービスにまとめたもの
  • パーソナライズした旅程を作成し、旅行者の好みを記憶し、会話で旅程を調整できる
  • 50以上の言語でチャット可能
  • Visit Qatarのプラットフォームで提供され、2024年に導入されたと報じられています
  • App Storeの「Visit Qatar」アプリの説明にも「AI Concierge」の記載があり、旅程を作成でき、手動で編集もできるとされています

日本語で使えるか、料金、アカウント登録の要否は、公式の情報では確認できていません。なお、Visit Qatarサイトの「Concierge services」のページは、提携する民間事業者による人のコンシェルジュサービスを紹介するもので、AI Trip Conciergeとは別のものと思われます。AI Trip Conciergeの専用の公式説明ページは見つけられていません。利用する場合は、Visit Qatarの公式サイト・アプリ内の案内をご確認ください。(編集部の提案)「50以上の言語」に日本語が含まれるかは、実際に日本語で話しかけて反応を見るのが手早い確認方法です。ただし、日本語での回答の精度は公式には示されていません。AIが提案した営業時間・料金・イベント日程は、必ず公式ページで再確認しましょう。

Qatar Lens(写真から場所を調べる)

The Peninsula Qatar(2026年9月26日付)とCommunicateの報道によると、Qatar Lensは画像認識のツールで、ランドマークや場所の写真をアップロードすると、その名称や文化的・歴史的な背景を教えてくれるサービスとされています。あわせて、営業時間などの実用情報も表示されるとされています。

ただし、アプリなのかWebなのか、どこからアクセスするのか、日本語対応、料金、iPhone・Android対応は、公式ページで確認できていません。そのため本記事では、旅行中に使うサービスとして断定的にはご紹介せず、「報道で存在が紹介されているサービス」としてご案内します。

Hayya(ハヤ):カタール公式の電子ビザプラットフォーム

何ができる?

公式サイトでは、電子ビザ(e-Visa)の申請、家族や友人を招く「Host Family & Friends」、「Hayya Move」、アブ・サムラ国境での手続き「Hayya Border Crossing」などの機能が案内されています。

  • 形態:WebポータルとモバイルアプリHayya to Qatar
  • iPhone:iOS 15.0以降(App Store表示)。Androidアプリも提供
  • 言語:英語・アラビア語。日本語はありません(ストアの説明文にはほかの言語の問い合わせ対応に触れた記述もあり、最新の表示はストアでご確認ください)
  • アプリの料金:無料(ビザの申請料金などは別。ここでは詳細を確認していません)
  • アカウント:登録の要否・方法は未確認

日本人に必要?

Visit Qatarの国籍別判定ツールでは、日本国籍の場合は「ビザなしで入国する」か「Hayyaで観光ビザ(A1 Entry Visa)を事前申請する」のどちらかが示されると、当サイトの入国条件記事で整理しています。日本人は通常、Hayyaでの事前申請をしなくても入国できるとされています(観光ビザの事前申請を選ぶこともできます)。最新の滞在日数や必要書類は「日本人のカタール入国条件と必要書類」をご覧ください。

ハマド国際空港(HIA)関連のサービス

「HIA Qatar」アプリ

ハマド国際空港の公式アプリです。App Storeの説明によると、空港内ナビゲーション(インタラクティブな地図)、ライブのフライト情報と通知、空港サービス・施設の一覧、ショップ・カフェ・レストランの一覧とプロモーション通知を備えています。バージョン4.0.0では、旅程のタイムライン付きフライト詳細と、混雑状況のリアルタイム表示が加わったとされています。

  • 形態:モバイルアプリ(iPhone・Android)
  • iPhone:iOS 17.0以降(App Store表示)。Androidは配信されていますが、対応バージョンは未確認
  • 言語:英語・アラビア語。日本語はありません
  • 料金:無料
  • アカウント:登録の要否は未確認

乗り継ぎ時間が短いときや、広い空港内で搭乗ゲートや食事場所を探したいときに役立つ機能がそろったアプリです。乗り継ぎ時間の過ごし方は「ハマド国際空港の宿泊施設Sleepover」「Travel Recovery Studio」の記事も参考になります。

Fast Pass(顔認証での空港手続き)

ハマド国際空港とカタール航空が導入した顔認証サービスです。パスポートが不要になるわけではなく、現時点の公式な対象は、ドーハ発のカタール航空対象便を利用する18歳以上の乗客とされています。登録は、カタール航空アプリまたは空港内のセルフサービスキオスクから行えます。詳しい利用条件・データの扱い・日本人旅行者が使う場面は「Fast Passとは?ドーハ空港の顔認証搭乗サービス」で解説しています。

旅程がドーハ始発でなければならないため、日本からの往路(ドーハ行き)では使えません。乗り継ぎ客も現時点では対象外とされています。対象になり得るのは、ドーハ始発で日本へ戻る復路のカタール航空対象便です。羽田〜ドーハ直行便の情報は「カタール航空の羽田〜ドーハ直行便」、行き先の選択肢は「カタール航空の冬ダイヤ170都市」をご覧ください。

その他の公式デジタルサービス

Metrash(内務省アプリ)

カタール内務省のアプリで、App Storeでは「市民・居住者向け」と説明され、400を超える行政サービスを提供するとされています。対応言語はアラビア語・英語・フランス語・スペイン語・ヒンディー語・ウルドゥー語の6言語です。旅行者向けのアプリとは位置づけられておらず、旅行者が使えるかは確認できていません。ただし、2026年9月29日に発表されたドローン飛行エリアの確認手段としてこのアプリが挙げられているため、ドローンを検討している方は「カタールのドローン新規制」の記事も確認してください。

ドーハメトロのTravel Card

ドーハメトロはアプリではなく、駅の券売機で購入するTravel Card(交通カード)を使います。料金や乗り方は「ドーハメトロ完全ガイド2026」で解説しています。

ムシェイレブ地区のAI案内「Rashid」

ムシェイレブ・ダウンタウン・ドーハでは、AIを使った案内サービス「Rashid」の展開が始まっています。詳しくは「ムシェイレブ・ダウンタウン・ドーハのAI案内サービスRashid」をご覧ください。

今後の予定:統合チケットプラットフォーム(現時点では利用不可)

Visit QatarのCEO、アブドゥルアジーズ・アリ・アル・マウラウィ氏は、2026年の世界観光デー(9月27日)に際した声明で、イベントや観光体験へのアクセスをひとまとめにする「統合デジタルチケットプラットフォーム」を2026年第4四半期(年末まで)に開始する予定だと述べたと報じられています。2026/27年のイベントカレンダーには、560件超のイベントが掲載されるとされています。

これは開始予定のサービスであり、現時点で利用できる機能ではありません。開始後の対応言語・料金・使い方は、公式発表が出てからあらためて確認が必要です。

旅行のタイミング別:使い分けの目安

  • 旅行の数週間前:Visit Qatarのサイトで、旅行日程に合うイベントを確認。入国条件の確認(入国条件の記事)
  • 出発前:HIA Qatarアプリを入れておく。復路がドーハ発のカタール航空対象便なら、カタール航空アプリでのFast Pass登録を検討(ドーハ発のみ対象)
  • ドーハ到着後:メトロで市内へ(メトロの記事)。街歩きにVisit Qatarアプリ
  • ドーハ出発時:HIA Qatarアプリで搭乗ゲートや混雑状況を確認

ここに挙げた使い分けは、各サービスの公式な説明をもとにした編集部の整理です。

日本人旅行者向けの注意点

  • 英語のアプリが中心:日本語に対応した公式アプリは確認できていません。スマホの翻訳機能(画面翻訳)が役に立つ場面が多いと思われます
  • Wi-Fi・通信環境:空港・機内・市内でアプリを使うため、現地のSIMやeSIM、ローミングの準備を旅行前にしておくと安心です(詳細は本記事では扱いません)
  • 個人情報の扱い:顔認証(Fast Pass)やアカウント登録を行うときは、各サービスのプライバシー通知を必ず確認してください
  • AIの回答は必ず裏取りを:営業時間・料金・日程は変わります。AIの提案を鵜呑みにせず、公式ページで確認してください
  • 偽アプリに注意:アプリは必ず、公式サイトからのリンクや、開発元の表示(Qatar Tourism、Hamad International Airport、Hayyaなど)を確認してダウンロードしてください

よくある質問

Q1. 日本語で使える公式アプリはありますか?

今回確認できた範囲では、Visit Qatar、HIA Qatar、Hayya、Metrashのいずれも、対応言語の表示に日本語は含まれていません。AI Trip Conciergeは50以上の言語でチャット可能とされていますが、日本語が含まれるかは確認できていません。

Q2. 日本人旅行者はHayyaのアプリが必要ですか?

日本人は通常、Hayyaでの事前申請なしで入国できるとされています。詳細は入国条件の記事をご覧ください。

Q3. Qatar Lensはどこで使えますか?

報道で存在は紹介されていますが、アクセス方法の公式な案内は確認できていません。

Q4. 統合チケットプラットフォームはもう使えますか?

いいえ。2026年第4四半期に開始予定とされており、現時点では利用できません。

Q5. Fast Passは日本発の便で使えますか?

現時点の公式な対象は、ドーハ発のカタール航空対象便に乗る18歳以上の乗客です。日本からドーハへ向かう便では使えません。詳しくは、Fast Passの解説記事をご覧ください。

Q6. アプリは無料ですか?

App Storeの表示では、Visit Qatar、HIA Qatar、Hayya to Qatar、Metrashはいずれも無料です。ただし、ビザの申請料金や、アプリ内で案内される有料サービスは別に確認が必要です。

まとめ

  • 日本語に対応した公式アプリ・サイトは、確認できた範囲ではない。スマホの翻訳機能の活用が現実的
  • 空港ではHIA QatarアプリとFast Pass、街歩きではVisit Qatarアプリとイベントカレンダーが基本の組み合わせ
  • AI Trip Conciergeは50以上の言語でチャット可能とされるが、日本語対応・料金は未確認。Qatar Lensは存在が報じられているが、詳細は未確認
  • 統合チケットプラットフォームは2026年内に開始予定で、まだ使えない

この記事は今後、公式情報の更新にあわせて見直していきます。内容は2026年9月30日時点の情報です。

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